自然環境のお医者さんを育てます自然環境科学科4年大学院理工学研究科地球生命環境科学プログラム博士前期課程1年(生物圏環境科学科 (自然環境科学科)卒業)プログラム紹介/自然環境科学プログラム 自然環境科学プログラムの学生は、授業や学生実験において生物?化学?物理?地学を幅広く学ぶことで、理学の総合知を育むことができます。また、山や海でフィールドワークを行ったり、室内での実験、分析、培養が中心となる授業もあったりと色々な経験ができます。それらを通して自分に向いていることを発見でき、やりたい研究が見つかるかもしれません。 研究室配属後は、それぞれが研究テーマを決め、その分野について深く学んでいきます。私が所属する研究室では高山、森林、河川生態系などをテーマとして扱っており、私はスギの種内変異についての研究を進めています。森林では、樹木、土壌、岩石、その他周りの自然環境がそれぞれ相互作用し合うことで生態系を形成していますが、地域によってそのバランスが異なることにより、樹木の形態や栄養塩循環がどのように変化するのかということはまだはっきりと分かっていません。このような、まだ誰も調査していないこと、解明されていない“新しいこと”に興味をもって取り組めることが理学部そして自然環境科学プログラムの醍醐味だと思っています。 沢山の人と出会って、沢山の知識を吸収し、好奇心を大切に行動すればきっと想像を超える経験ができるはずです。充実した学生生活を送ってください。写真は立山の自然環境17地球上ではたえ間なく物質が流れ循環しており、人間をはじめ多様な生物が環境と微妙な調和を保ちながら生きています。自然環境科学プログラムでは、このかけがえのない地球環境の大切さを科学の目を通して理解することのできる人材を育て、世に送り出したいと考えています。本プログラムがめざす教育?研究は、新しく幅広い分野にまたがっています。好奇心に富み、自主的に学ぼうとする意欲的な学生の入学を期待します。 自然環境科学プログラムでは、環境問題を多角的に見る力を養うために物理、生物、化学、地球科学といった様々な分野の授業や学生実験が行われます。また、富山県の立山から富山湾に至るまでの壮大な自然を舞台とした野外実習を履修できることも本プログラムの魅力です。例えば、河川において流量や水質分析を行ったり、高山帯の氷雪や動植物の観察を行ったりと実際に手足を動かしてデータを取る面白さを体験できました。 三年後期からは研究室に仮配属され、諸先輩方から実験などを交えながら研究とは何かを教えてもらいます。四年から本配属となり、卒業研究テーマを決め日々研究を行っていきます。卒業研究は教科書を見れば答えが書いてある訳ではありません。これまでに学んだ知識を生かし、仮説を立て、自分が測定したデータから何が言えるのか考察する必要があります。データ量も多く解析が大変ですが可視化できる形となったときとても達成感があります。 本プログラムを選択することで、これまで興味を抱いていた分野の知識をより深めるだけでなく、新たな分野に興味が持てるかもしれません。また、サークル活動やアルバイト、趣味などやりたいことと学業を両立させ実りある学生生活を送ってみて下さい。Program of Natural and Environmental Sciences自然環境科学科の先輩からのメッセージ自然環境科学プログラム
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