理学部の学生インタビュー(生物圏環境科学科(自然環境科学科)卒業)25高校生へのメッセージ私は生物をそれなりに得意としていたので、大学では生物学に関連した研究に取り組むだろうと考えていました。しかし自然環境科学科で学べることは幅広い分野にまたがっており、さまざまな分野を勉強していくうちに次第に化学に強く興味を持つようになりました。そして現在は、分析化学の研究室で研究に取り組んでいます。大学は学問をする場所ですが、高校までの勉強はその簡易的なものにすぎないように思えます。そのため、今の得意不得意を絶対と決めつけてそれにばかり左右されるのではなく、興味のあることを視野に入れて進路を考えてみるのも大切だと思います。キャンパスライフ私は県内出身ですが、県外出身の方が意外と多く、県外出身の友人たちと方言や地元トークなどを楽しみつつ大学生活を送っています。通学に関しては、私は実家から大学まで電車と市内電車を利用していて、通学時間は片道1時間と少しと長いほうですが、電車の中で専門書を読んだり、スマホを使ってレポートを作成したり、講義資料を読んだりと有意義に過ごせています。富山大学に留学するきっかけ中学を卒業した頃から留学したいという思いがあり、留学先をいろいろ調べていました。小さいころから日本のアニメを見ていたこともあって日本には親近感があったことも決め手となって、まずは日本語学校に通い、日本語学校の先生の薦めで富山大学を知りました。ホームページを見ると、KAGRAの研究や、私が興味をもっている素粒子や初期宇宙についての研究が行われていたので、富山大学理学部への進学を決めました。将来の夢私は、素粒子標準理論や初期宇宙に興味があるので、もっともっと勉強して、修士課程を経て博士課程まで進みたいと思っています。将来は、研究者として、初期宇宙の研究と、素粒子標準理論を超える物理の理論の研究に携わりたいと思っています。キャンパスライフ来日して初めの頃は、生活習慣やちょっとした文化の違いがわからず、困ったこともありましたが、大学で友達に相談したり教えてもらって、ずいぶん助けてもらいました。大学の近くで一人暮らしをしているので、昼食と夕食はキャンパス内の学食を利用しています。家庭料理のようなメニューがいろいろあるので、飽きることもなく助かっています。キャンパスライフ1年生の頃は真面目に自炊していたのですが、学年が上がるにつれて学業やアルバイトが忙しくなり、平日の食事は食堂でとることが多くなりました。昼食と夕飯どちらも食堂で済ませてしまう日もあるくらいです。食堂の隣にある中央図書館もよく利用しています。課題などに集中して取り組むにはもってこいの場所で、朝早くから夜遅くまで開館しているのはありがたいですね。富山大学に進学を決めたきっかけまず、中学生の頃に方程式と関数に興味を抱き、それから微分方程式論を学びたいと思い、数学科を目指すことを決めました。そして、高校生になり、微分方程式論や物理学の学びを進めるうちに数理科学に興味を抱き、富山大学に在籍されている教授の元で学びたいと思ったので富山大学を受験しました。実際、講義は非常に面白く、高校数学から大学数学に変わって数学とどう向き合っていくかといった話もあり、今までの数学への印象や学び方などに大きく影響を与えてくださった刺激的なものでした。高校生へのメッセージ私は数学ばかりをしていたせいか、英語が極端に苦手になって受験や大学の講義、課題でも度々困ることがありました。英語は外国の専門書を読む際や、大学院試を受ける際などに大変役立つと思うので、ぜひ、高校生のうちにやり込んでおくと、大学に入ってから困ることが少なくて良いと思います。ちなみに、数学の英文は、文法が単純で読みやすいので、数学は好きだけど英語に自信がない方でも、インターネットで英文の数学の記事を検索して、専門用語は辞書で調べながら読んでみると面白いかもしれないですよ。アドバイス留学というと、不安になりがちですが、高校の知識がしっかりあれば大丈夫だと思います。ただ、英語はちゃんと勉強した方がいいですね。私の場合、大学の授業は2年生までは問題なくスムーズに進められましたが、3年生から急に難しくなった印象で、勉強についていくのが大変ですが、自分の興味のある世界がどんどん追及できるので、苦労もありますが充実しています。数学科4年大学院持続可能社会創成学環グローバルSDGsプログラム修士課程1年大学院理工学研究科物理学?応用物理学プログラム修士課程2年(物理学科卒業)富山県出身栃木県出身中国出身理学部の学生インタビュー富山について富山の海鮮の美味しさには感動しました。私は内陸の栃木県出身なのですが、富山で獲れる魚があまりにも美味しいので地元ではもう魚を食べる気にはなれません(笑)。また、天気の良い日に見える立山連峰は最高です。特に冬を迎えて雪をかぶるとその姿は絶景で思わず目を奪われます。
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