空間デザインF(建築再生)
掲載内容は当時のものです。
これからの建築はつくるだけなく、長く使っていくことが重要です。そこで芸文の建築デザインコースでは、地域に飛び出し、実践的な「建築再生」のデザイン教育に力を入れています。その代表的な授業が、3年後期の「空間デザインF(建築再生)」です。
この授業では、前半は伝統的な木造建築、後半は商店街や地域のリノベーション設計を行っています。
2021年度は、前半の課題として、氷見の街中に残る土蔵と倉庫を、芸文生が住むアトリエ付きシェアハウスにリノベーションする設計を行いました。まずは、実測して図面を作成し、伝統的な木造を身体と五感で学ぶ。次に、想像力を最大限に働かせ、スケッチや模型を使って何度も試行錯誤を繰り返して最終案をまとめていくという流れです。
後半の課題は、空き店舗や空き家が多くなっている小矢部市の石動商店街に、小さなしかけで街を変える提案づくりに取り組みました。まずは商店街を歩きまわり、地域の方々に話を伺い、各自の視点を設定して地域を分析します。それに基づき、空き店舗や街の一角に思い思いのリノベーション計画を考えていきます。
どちらの課題も、最後に地域の方々へのプレゼンテーションを行い、現実的な厳しい指摘や温かい助言などをいただきます。大学に留まっていては学べないことを、身をもって学ぶことができます。
是非これから、地域の方々とさらに連携を深め、学生たちの提案を実際のプロジェクトとして実現していきたいと考えています。
- 教員名/萩野 紀一郎、籔谷 祐介
- 学部/芸術文化学部
- 対象/芸術文化学部3年
- 関連リンク/2020年度 課題1「芸文シェアハウス@氷見藺製品倉庫」のyoutubeサイト、2020年度 課題2「富山大芸文×石動商店街」のライブ配信サイト