和漢医薬学総合研究所と慶應義塾大学を中心としたマイクロバイオーム研究チームがオンライン合同セミナーを開催
富山大学和漢医薬学総合研究所は、6月16日、慶應義塾大学を中心としたマイクロバイオーム研究チームとオンラインで合同セミナーを開催し、研究者26名が参加しました。
本セミナーは、「漢方薬投与後の病態の変化と腸内細菌叢の関わり、漢方薬の作用メカニズムと腸内細菌叢の関わり」を明らかにする共同研究のキックオフセミナーとして実施されました。富山大学和漢医薬学総合研究所所長小松かつ子教授と慶應義塾大学先端生命科学研究所福田真嗣特任教授の挨拶、マイクロバイオーム研究チームの研究者5名の講演に引き続き、富山大学和漢医薬学総合研究所中川 嘉教授(複雑系解析分野)が「代謝?腸管連関」をテーマに、柴原直利教授(和漢医薬教育研修センター)が「証診断?漢方薬」をテーマに講演を行いました。その後行われたフリーディスカッションでは、お互いの研究内容に関する活発な質疑応答が行われ、非常に有意義なものとなりました。
本共同研究チームは、漢方薬の作用メカニズムの解明、腸内環境に基づいた漢方薬の効果を高める方法の開発、腸内細菌を活用した創薬等を進めることを目指しており、合同セミナーは今後も継続して実施することとしています。