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ノーベル化学賞受賞者 田中耕一特任教授による特別授業(講義)を開催

2024年10月23日(水)、2002年にノーベル化学賞を受賞された田中耕一氏(株式会社島津製作所エグゼクティブ?リサーチフェロー/富山県出身)による特別授業を杉谷キャンパス日医工オーディトリアムにおいて開催し、薬学部生や薬学系大学院生ら約200人が参加しました。

同氏は富山県の協力のもと、2018年4月に富山大学及び富山県立大学の「特任教授」に就任され、両大学において年に1回特別授業を行っており今回が7回目となります。
今回の特別授業は「質量分析 その基礎と応用」と題して、質量分析(MS)についてその基本から医療、化学、工学分野への応用について説明され、MSが質量顕微鏡、微生物同定、薬物分析、新生児代謝異常診断など様々に活用されていることを紹介されました。

また、同氏が開発に携わったレーザーイオン化質量分析計が今年5月、世界最大の電気?情報工学分野の学会、米国電気電子学会(IEEE)の「IEEE Milestone」に認定されたことについても紹介されました。
出席した学生からは「失敗は決して悪いことではなくそこから何かを学ぼうとする姿勢が大切」、「他分野と多く交流することでより新たなことが生まれる,技術革新が起こるかもしれない」等の感想があり、今後に活かされることが期待されます。

講義を行う田中特任教授