TOPICS

ノーベル化学賞受賞者 田中耕一特任教授による特別授業(講義)を実施

2025年11月5日(水)、杉谷キャンパス日医工オーディトリアムにおいて、田中耕一氏(ノーベル化学賞受賞(2002年)/株式会社島津製作所エグゼクティブ?リサーチフェロー/富山県出身)による特別授業を実施し、工学部や医薬系の学部生?大学院生、教職員も含め、約230人が聴講しました。
同氏は富山県の協力のもと、2018年4月に富山大学及び富山県立大学の「特任教授」に就任され、両大学において年に1回特別授業を行っており、今回が8回目となります。

今回の特別授業は「質量分析 その基礎と応用」と題して、質量分析(MS)について、その基本から医療、化学、工学分野への応用について説明され、MSが微生物同定検査や竞彩足球app下载の研究、新生児の先天的な疾患を見つける「先天性代謝異常等検査」など様々に活用されていることを紹介されました。
また、同氏は大学で学んだことは工学分野だったが、化学分野の研究で成果を得てきたことに触れ、「他学部の学生との交流、様々な分野に触れることが大切だ」と呼びかけました。

特別授業終了後には、聴講した学生から、「自分の研究を分かりやすく伝えるコツ」について質問があり、「面白く話すこと。話のオチを作ると関心を持ってもらえる」といったアドバイスをいただきました。
その他、出席した学生からは、「医療に大きく貢献している研究であり、まだまだ活用の仕方が増えそうでMSに興味をもった」、「専門分野に拘らず、柔軟に幅広い学びをしていきたい」等の感想があり、今後に活かされることが期待されます。

講義を行う田中特任教授